加齢性難聴
年齢とともに耳の聴力が低下していく病気です。何歳ごろから、どの程度の難聴が生じるかは個人差が大きく、遺伝的要因も強いことが知られています。生活に支障が出るようであれば、補聴器等による治療を行うことが一般的です。注意しなければいけないのは、自分ではまだ大丈夫と思っていても、周囲からはコミュニケーションが取りづらいと思われていることもあることです。またそれが難聴のためとは理解されず、誤解を招くことがあります。最近の海外での研究では、難聴があると高齢期に認知症を発症するリスクがおよそ2倍になるというデータが発表され、世間にも衝撃を与えました。一方で、補聴器を適切に用いることで、認知症の発症リスクが軽減するという研究報告もあります。五感の中で、多くの情報が入ってくる聴覚は、とても大切な感覚です。当院では、難聴一般のご相談、補聴器のご相談も承っております。