聴神経腫瘍
耳の奥にある聴神経にできる良性の腫瘍です。脳腫瘍全体の約10%を占め、日本では年間約1000人に発症すると推定されています。難聴や耳鳴り、めまいなどが主な症状ですが、徐々に進行するため、初期には症状に気づかないこともあります。進行すると、聴こえの神経以外も障害され、顔面麻痺や脳圧が上昇して頭痛、吐き気がでることもあります。聴神経腫瘍の治療法は、腫瘍の大きさや発生部位、患者さんの年齢や全身状態などを考慮して選択されます。経過観察のみ行うケースから、手術や放射線治療を行う場合まであります。聴神経腫瘍と診断された場合は、まずは医師と相談して、自分に合った治療法を選択することが大切です。