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鼓膜換気チューブ挿入術

鼓膜換気チューブは、主に中耳炎の治療に使用される小さなチューブです。局所麻酔を行ってから鼓膜切開術を行い、続いての操作として鼓膜にチューブを挿入します。鼓膜換気チューブは、中耳の液体排出と換気を促す効果があります。中耳炎を反復する場合や、滲出性中耳炎が薬物治療で軽快しないときに本治療が検討されます。チューブは図のように鼓膜にうまくひっかかるようになっており、病状によって数ヶ月から1~2年、留置しておきます(病気の状態によっては、交換などをしながらさらに長期に留置する場合もあります)。シャワーは当日から可能で、入浴も翌日から可能ですが、チューブを留置している間は、耳に水が入るようなことは避けていただきます(プールについてどうするかは、医師と相談となります)。治療が完了して、チューブが自然に脱落、あるいは、抜去操作をしたあとは、鼓膜にあいた穴は自然にふさがることが多いですが、まれに穴が残ることがあります。その場合は、穴をふさぐ処置を行いますが、小さな穴の場合はあえて残しておいた方がよいケースもあり、慎重に経過観察を行います。

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