心因性難聴
聴覚をになう中耳や内耳といった器官にはとくに異常がないにもかかわらず、聞こえが悪くなることがあります。心理的な要因などにより難聴が起こったと考えられるものを、心因性難聴または機能性難聴と呼びます。ストレスや不安が誘因となることが多いものの、原因がわからないこともあります。子供から大人まで起きることがあり、子供では学校健診の聴力検査で気づかれることもあります。自然によくなることもありますが、不安をやわらげる薬物療法を行ったり、原因となる心の問題が長引く場合には、心療内科、精神科、小児科の医師とともに治療を行うこともあります。