アレルギー
アレルギー疾患とは、本来は身体を守るための免疫システムが、花粉・ダニ・食物・薬剤など特定の物質に対して過剰に反応し、症状を起こす病気です。代表例として、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、薬剤アレルギーなどがあり、症状はくしゃみ・鼻水から皮膚炎、呼吸症状、アナフィラキシー(命の危険もあるアレルギー症状)まで多岐にわたります。近年は人間の生活環境の変化のためか、アレルギー疾患は増加傾向にあります。
アレルギーの診断には、症状の背景に「本当に免疫反応が関与しているか」を慎重に見極めることが重要です。アレルギー症状に似た状態でも、実際には感染症、皮膚疾患、消化器疾患、ストレス反応など、別の原因が隠れていることも少なくありません。正確な診断が治療の第一歩となります。
一方で、近年は医学的根拠が不十分なまま、日常の不調や曖昧な症状に対して「アレルギー体質だから」「これは○○アレルギーだ」と安易に病名をつけてしまう風潮が見られます。アレルギーという言葉は便利で使いやすい反面、誤用されると本来必要な検査や治療が遅れたり、不要な食事制限や生活制限につながる危険があります。特に食物アレルギーでは、誤った自己判断が栄養障害や生活の質の低下を招くこともあります。
アレルギー疾患は、適切な診断と治療により多くの場合コントロールが可能です。科学的根拠に基づいた評価を行い、患者さん一人ひとりの生活背景に合わせた治療方針のご提案が理想的です。「アレルギーかもしれない」と感じたときこそ、自己判断に頼らず、医療機関でご相談ください。
#当院では、アレルギースクリーニング検査として、微量採血(血液1滴分)、30分で結果がでる「ドロップスクリーン A-1」を2台備えています(基本的には5歳以上の方を対象にしています)。通常の採血による検査も行っています。血液を用いたアレルギー検査が必要かどうか、行うとしたらどちらが望ましいかは、診察の上でのご相談となります。
